犬との旅行プランナーのキャンディです。
犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。
今回は、令和３年９月５日（日）に、奈良県明日香村の奥明日香へ愛犬と一緒に行ってきましたので二回に分けて紹介します。2 回目は、奥明日香に流れる飛鳥川に沿って男綱、飛び石、女綱及び大仁保神社境内にある奥明日香天空展望台を愛犬と紹介します🐶
1おすすめ
今回も、愛犬とぶらぶら散歩をしながら観光できるコースです。
毎年、九月の中旬を過ぎると、徐々に飛鳥川の岸辺の畦道に、真っ赤な彼岸花が咲き、秋のさわやかな風の中、旅人を迎えてくれます。飛鳥川は、飛鳥時代から万葉集などに詠まれており、特に、稲渕にある飛び石は有名です。
飛び石。
思った以上に、石は安定しており、石の間隔も無いため、愛犬だけでも渡れそうです。
秋が深まると飛鳥川の岸辺に彼岸花が咲き、明日香の自然を満喫できます。
天空の里と言われる入谷地区にある奥明日香天空展望台で愛犬と記念撮影。
石舞台古墳から車で、25分程度で奥明日香展望台に着きます。二上山や葛城山など大阪との県境の山が見渡すことができます。また、大阪のあべのハルカスが見えます。
なお、「愛犬と一緒に行く奈良県明日香村にある案山子ロードと飛び石などぶらり旅（その1）」は、下記の記事を参照してください。
愛犬と一緒に行く奈良県明日香村にある案山子ロードと飛び石などぶらり旅（その１） - 犬との旅行プランナー
2 一行 犬(キャンディ)とお供２名
3 乗り物 自動車1台
4 旅程
奈良県橿原市内大和八木駅前広場スタート→国道24号→橿原市役所東交差点→国道165号→醍醐西交差点右折→国道165号→縄手町交差点左折→県道124号→雷交差点左折→県道124号→奥山交差点右折→県道15号→稲渕地区→徒歩→棚田（案山子ロード）→朝風峠→棚田→男綱→飛び石→徒歩→自動車→県道13号→女綱→県道13号→奥明日香(栢森)バス停→入谷地区が過ぎる場所を左折（奥明日香天空展望台立て看板あり）→直ぐ右折（奥明日香天空展望台立て看板あり）→（奥明日香天空展望台立て看板）に従い進む→駐車場→徒歩→大仁保神社→奥明日香天空展望台→帰路へ
5車行程
６内容
奥明日香と言う名前の場所は、明日香村石舞台横から県道15号桜井明日香吉野線を車で10分程度進むとある「稲渕(いなぶち)」「栢森（かやのもり）」「入谷（にゅうだに）」の三集落周辺を言います。飛鳥川流域に点在するこの三集落は、明日香村でも特に日本の原風景が残る重要文化的景観となっています。飛鳥川は、飛鳥時代から三集落の周辺の水田に水を供給するなど生活に必要不可欠の存在です。
飛鳥川に沿って走る県道15号は、飛鳥時代、大和朝廷から離宮のあった吉野の宮滝に向かう歴史深いルートです。
(1)飛鳥川
高取山北東麓から、複数の支流が集まり明日香村、橿原市、田原本町を経由して大和川に流れ込み大阪湾に流れていきます。飛鳥時代、明日香村には大和朝廷の都が置かれ、飛鳥水落遺跡や亀形石造物があるように飛鳥川の水を活用した都市作りがされていました。
飛鳥時代から、晴れた日は、穏やかな流れですが、川が荒れた場合は、周辺に多くの水害を起こしています。
(2)男綱(おづな)
棚田（案山子ロード）入口から、直ぐにある男綱。
橋の下の右側が棚田(案山子ロード)
毎年、成人の日に、稲渕集落の下手の飛鳥川の上に綱を張り変える綱掛神事。
手前の神所橋(かんじょばし)の上に祭壇を設けて神職がお祓いします。
子孫繁栄と五穀豊穣を祈ると共に、悪疫などが、この道と飛鳥川を通って村に侵入するのを止め、住民を守護するための神事と言われています。
子孫繁栄から、男のシンボル(性器)を現しています。
(3)飛び石
男綱を過ぎて、稲渕の村の中を5分程度歩く途中に、飛び石の案内板かあり、案内板に沿って飛鳥川へ下りて行くと、飛び石が見えてきます。
飛鳥時代からある、飛鳥川に石を置いて橋の代わりにした飛び石。県道15号や村道から下った場所に飛び石があり、歩いて行かなければ、見ることができません。
「飛鳥川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも」
現在訳「明日香川、あの川を明日にでも渡って逢いに行こう。その飛石のように、離れ離れの遠く隔てた気持などちらっとも抱いたことはないのです。」
右の石に、大意「あなたに対して遠くはなれた気持ちなど持っていません。」が刻んでいます。
現在の、スマホで連絡がとれる時代ではなく、飛鳥時代の淡い恋の歌が詠まれています。
飛鳥川の幅５ｍ程度に、大きい石が8個程度並んでいます。
雨が続いた時は、飛鳥川の水量が増えて、一部の石が水没する場合がありますが、
天気の良い日は穏やかな川の流れの音を聴きながら、川に沿って涼しい風が流れ、何時間も佇むことができます。愛犬も安心して石の上に佇んでいます。
※飛鳥時代から大雨が続いた場合、上流から大岩が流れてきて飛び石が無くなることがあるとの事です。
飛び石の下流に、木で作られた橋があり、その上から飛び石のを写す撮影ポイントになっています。初夏、蛍が舞、秋が深まるころ、赤とんぼが多く飛びます。
初夏に天然記念物の飛鳥蛍が見ることができます。ただし、昨今は減少傾向です。
(4)女綱（めづな）
県道15号を5分程度走り栢森（かやのもり）集落の入口に、飛鳥川に張った女綱が見ることができます。
少し開けた場所にあり、右側の道が県道15号線。前の板橋を渡り、そのまま、山の中に入る道を進むと高取城跡に行くトレッキングコースです。
女性のシンボル(性器)を模したもので、男綱と同じく、子孫繁栄と五穀豊穣を祈ると共に、悪疫などが、この道と飛鳥川を通って村に侵入するのを止め、住民を守護するための仏事と言われています。なお、こちらは神事ではなく、竜福寺の僧侶によって祈祷が行われます。
(5)奥明日香天空展望台
県道15号の栢森集落から左折して、約10分、急な坂道を通って入谷集落に向かいます。
途中、狭い道もあることから、徐行運転で譲り合って進むのをお薦めします。
車道を進むと、10台程度駐車できる無料駐車場があります。ここから、歩いて奥明日香天空展望台へ向かいます。
案内板があり無料駐車場の場所がわかりやすいです。ここから、550mと書かれていますが、実感はそれほどの距離を感じませんでした。
愛犬と登って行きます。所々に、案内板があり安心です。
入谷集落の奥に高取城跡がある高取山が望めます。
上る途中、眺めが良い場所が続きます。大阪府との県境にある二上山が望めます。
大仁保神社の手前に、害獣避けに金網のゲートがあり、鎖を外して扉を開いて中に入ります。
大仁保神社の第一鳥居をくぐって登って行きます。
第二の鳥居の奥に本殿があります。祭神は第16代天皇の仁徳天皇。大阪にある仁徳天皇陵で有名。
神社の横にある奥明日香天空展望台。手前に休憩用のイスとテーブルがあり、ひと休みできます。
また、無料の双眼鏡があります。
展望台から見れる景色を説明している案内板
日本三大山城の一つである高取城が築かれた高取山、金剛山、葛城山、二上山など金剛山地の山々、晴れた日は、兵庫県の六甲山を一望することが可能。
前の山が、日本三大山城の一つである高取城が築かれた高取山。奥に見えるのが金剛山、葛城山の金剛山地の山々。
大阪市内の展望。
肉眼でも大阪市内のあべのハルカスが見れる場合があります。高いのがあべのハルカス？
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以上で「愛犬と一緒に行く奈良県明日香村にある案山子ロードと飛び石などぶらり旅（その２）」を終わります。
