犬との旅行プランナー

犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします

江戸時代の旅行本 大和名所図会を参考に愛犬と行く奈良県御所市高天の鶯宿梅と高天彦神社

犬との旅行プランナーのキャンディです。

犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。

奈良県橿原市在住で、普段、SNS奈良県内明日香村、橿原市桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。

今回は、江戸時代に刊行された奈良県への旅行本、大和名所図会を参考に、愛犬🐕と奈良県御所市高天の高天彦神社と鶯宿梅に令和4年2月11日(土)に行ってきました。🐶

大和名所図会には、神社や寺周辺を鳥瞰図で紹介されている場合が多くありますが、大和名所図会で描かれている絵図の中の鶯宿梅(おうしゅくばい)が、高天彦神社の参道にある事から、愛犬🐶と紹介します。また、日本神話の里と言われる高天の地にある高天彦神社を紹介します。

なお、高天彦神社周辺での犬のマナーは必須です。

※鶯宿梅とは、鶯(うぐいす)の宿る梅

1 おすすめ

(1)今も残る江戸時代に描かれた鶯宿梅

江戸時代は、観桜より観梅が主流で、大和名所図会にも多く掲載されています。今回、大和名所図会に描かれている高天寺を紹介🐶

🔴大和名所図会 高天寺 

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奈良県立図書情報館まほろばライブラリーより)5巻に掲載

○絵の上に書かれいるのは、

「称名院殿大和紀行曰、高天寺の初陽毎朝来の梅の樹、ちかき頃風におれたるよし、る、一丈ばかりの株枯朽したるあり、かたハらに声だありて朽てたに梅もたかまの花に八雲を声にのこす鶯

   鶯に古調ならハん高天寺 南洞」

と書かれています。

○書かれている内容は、

「昔、若死にした小僧の悲運を、その師が嘆いていると、梅の木に来た鶯が「初春のあした毎には来たれどもあわでぞかえるもとのすみかに」と鳴き傷心の僧を慰めたという。」話を、高天寺の梅と鶯を僧が見上げている場面として描かれています。なお、僧の後ろの小僧は、亡くなった小僧さんではないかとも言われています。

奥に描かれているのは金剛山。土塀内は高天寺で金剛山での修行等のための宿ともなっていたようです。

大和名所図会には、昔の言い伝えも絵に描いて、江戸時代の庶民が、奈良への旅行に興味を抱くようにしていたのですかな?🤔

大和名所図会 高天寺の今昔ポイントを説明します。

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赤丸の梅の木(鶯宿梅)が今も残っています。

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左図が大和名所図会の鶯宿梅(高天寺の土塀から梅の木がのぞき、その梅の木に、鶯がとまっています。また、近くに、鶯が飛んできています。)、右図が、現在の鶯宿梅(高天寺の梅は、高天原神社の参道脇にあります。)

大和名所図会に描かれている鶯宿梅が、今も残っているのは驚きです。

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鶯宿梅(拡大画像)。梅の蕾が少し膨らみ始めていました。2週間後には、赤い梅の花が咲きそうです。

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鶯宿梅の説明板が設置されています。

内容は、大和名所図会に書かれた内容と同じ。

(2)高天彦神社

高天彦神社(たかまひこじんじゃ)は、奈良県大阪府の県境にある金剛山の麓にあり、奈良県側の金剛山の登山口にあたります。

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高天彦神社本殿と愛犬

2 一行 犬(キャンディ)とお供1名

3 乗り物 自動車1台

4 旅程

奈良県橿原市大和八木駅前広場スタート→国道24号→四条町交差点右折→大和高田バイパス→新堂ランプ→新堂ランプ交差点左折→京奈和自動車/国道24号五條・御所方面→御所南IC出口国道309号へ→名柄交差点左折→県道30号→3.1km先右折(高天・神話の里高ケ原と出ています)→約1km高天彦神社駐車場→徒歩→鶯宿梅→徒歩→高天彦神社参道→高天彦神社→帰路

5地図(車行程)橿原市内から約30分です。

6高天彦神社周辺

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地理院地図Vecterより)

凡例:🔴高天彦神社 🔵駐車場 🟢鶯宿梅 ・・・・参道
7内容

・駐車場

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高天彦神社と金剛山登山用があり、30台程度留めることができます。ここは、金剛山登山用駐車場です。この日は、良い天気で、朝から、金剛山の登山者が多く12時過ぎには、金剛山の登山の車で満車でした。高天付近は、日本神話の里と言われるように、空気もよくのどかな場所です。周辺には高嶋神社などもあり、葛城山麓のハイキングコースにもなっています。キャベツ等の無人販売所もありました。

・鶯宿梅

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愛犬の奥に見えるのが祠の右横にあるのが鶯宿梅です。

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鶯宿梅の横にある高天彦神社への参道の標識です。左が参道を戻り、しめ縄の第一鳥居

経由で高嶋神社へ。右が参道を通り、高天彦神社へ。手前に行くと高天寺橋本院です。
・高天彦神社

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高天彦神社の裏山の金剛山白雲岳が神体山。(白雲岳、標高694メートル)

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鶯宿梅から、約30m、大きな杉の間を歩く参道です。

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高天彦神社と御神体の山の正面です。大きな杉が神社を囲んでいます。

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神社境内。金剛山の登山者も、お祈りをして行きます。境内内は、凛とした空気が流れています。御利益は、諸願成就、金運、仕事運、商売繫盛、合格祈願です。

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本殿は流造の様式の木造造りです。

※流造(ながれづくり)とは、日本神社建築様式の一つ。屋根が反り、屋根の前に曲線形に伸びて向拝となったもの。京都の伏見稲荷大社上賀茂神社などと同じ。

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高天彦神社の説明書き

「御祭神 高皇産霊神(たかみむすびひのかみ)

太古から神々の住み給うところと伝えられる「高天原」も、この高天の台地である。

本社の背後には美しい円錐状の御神体山(白雲峰)がそびえているが、社殿ができる以前は、この御神体山の聖林に御祭神を鎮め祀っていた。御祭神 高皇産霊神造化三神の一神であり、最初に出現した神である万物の生成、育成の神とされる。神名の「ムス」は「苔が生す」などの「むす」で、「生成する」の意である。金剛山の東山麓に鎮座し、式内高天彦神社に比定されている。延喜の制では最高の名神大社に列せされ、月次・相嘗・新嘗の祭りには案上幣に預かってきた古社である。」

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駐車場にあった、高天彦神社のモニュメント。空が赤く染まる中、神社の前の紅葉と鶯宿梅が描かれています。

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ご神体山である白雲岳の中腹にあった磐座(いわくら)。

磐座とは、神が宿る石の事です。

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境内の左側に、神武天皇明治天皇の揺拝所(ようはいじょ)があります。なお、石碑の間に石と書かれた石碑もありなんでしょう?

※揺拝所(ようはいじょ)とは、遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むための場所。

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神社の鳥居の脇にある幸せを呼ぶ福蛙。手で触れて幸せを祈ってくださいとの事です。

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神社から、左方向に行くと金剛山の登山路です。脇に水車。天水を受け、一回転が7秒で回転し、一日が86400秒を7で割ると12342.8571になり、その中に9と6がないことからみなさまの日々の暮らしに「苦労がない」ことを願って回っていますとの事です。

なお、この登山道を5分ほど歩くと高天の滝があるとの事です。

周辺には、鑑真和上が住職だった高天寺や高天原伝承地石碑などがあり、機会がある時に紹介したいと思います。🐶

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🔴初春になりました。是非、愛犬と古都奈良へ!

愛犬の思い出作りに是非、愛犬と旅行を!

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以上で「江戸時代の旅行本 大和名所図会を参考に愛犬と行く奈良県御所市高天の鶯宿梅と高天彦神社」終わります。