犬との旅行プランナーのキャンディです。
犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。
奈良県橿原市在住で、普段、SNSで奈良県内明日香村、橿原市、桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。
今回は、令和4年2月12日(土)に、江戸時代の旅行本大和名所図会に掲載されている奈良県天理市にある大和神社(おおやまとじんじゃ)に愛犬と行ってきました。
今から、約1500年前の崇神天皇6年(569年)宮中で祀られていた天照大神を、宮外の笠縫邑(かさぬいむら)で祀られ、その後、崇神天皇7年(570年)が新たに大和神社で祀られ始め、現在に至る、由緒のある神社です。また、神社の名前のとおり、戦艦大和ゆかりの地で、境内に戦艦大和の模型の展示館などがあります。
※笠縫邑(かさぬいむら)の場所は明確になっておらず、桜井市、田原本町、明日香村などのどこかと言われています。
なお、大和神社境内及び周辺での犬のマナーは必須です。
1おすすめ
(1)大和神社境内
正面が拝殿。その奥に本殿があります。厳かな境内です。
左が大和名所図会の大和神社で描かれている第一鳥居付近。右が現在の第一鳥居付近。江戸時代の鳥居や石灯籠、木々などの雰囲気が残つているようです。今はありませんが、鳥居の左は茶店でしょうか。江戸時代の旅人も歩いています。
なお、大和名所図会に描かれている第一鳥居の前にある四角石は、今も続く、ちゃんちゃん祭の際の、神輿を置く台石が描かれています。(ちゃんちゃん祭については、下記を参考)
(3)大和神社のお守り
大事な勝負事を控えている方の勝負運アップを祈願した何事にも打ち勝ち、成就させるお守りです。また、奈良時代に遣唐使たちが出発の際に航海安全祈願のために参拝したことが由来から、交通安全守護のお守りもあります。
(4)大和に春を呼ぶお祭り。4月1日の御渡り(神幸祭)がある「ちゃんちゃん祭」が開催(14時から御渡り(神幸祭))
例年、大和神社の神幸祭と言うお祭りの俗称が「ちゃんちゃん祭」。
3月23日に宮入りが行われ、3月31日(宵宮渡り・宵宮祭)4月1日(御渡り(神幸祭))
お祭りの行列は長さ100mほどあり、神輿を中心に、祭りの装束を着た諸役が大和神社から約1.2km離れた大和神社御旅所まで田畑の道を進みます。
・大和神社のホームページは以下のリンク先にあります。
・「ちゃんちゃん祭」の動画について、大和神社ホームページ掲載のユーチューブのリンク先は以下のとおりです。
youtu.be2 一行 犬(キャンディー)とお供1名(お供1名は仕事中)
3 乗り物 自動車1台
4 コース
奈良県橿原市内スタート→国道24号→県道152号→国道169号→大神神社前交差点左折→約230m先右折→大神神社鳥居くぐる→大神神社駐車場→徒歩→大神神社→帰路
5 旅程(約40分で到着します。)
6内容
(1)大和神社基本情報
・駐車場あり
・祭神 日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)、 八千戈大神(やちほこのおおかみ)、御年大神(みとしのおおかみ)
・大和神社配置図
(地理院地図Vecterより)
凡例:①本殿 ②拝殿 ③社務所 ④駐車場 ⑤第一鳥居 ⑥池
(2)江戸時代の旅行本 大和名所図会大和神社を参考に今昔ポイントを紹介
(奈良県立図書情報館まほろばライブラリーより)4巻に掲載
「大和神社
人皇十代崇神天皇紀五年の御鎮座より今一千八百七十余年になる。」
と記載されています。
🔴チェックポイントを見ながら今昔を見ていきましょう。
1赤丸(本殿) 大和神社配置図①
本殿は三社あり、左から御年大神、日本大国魂大神、八千戈大神の社殿が並んでおり、江戸時代と同じ風景がうかがえます。
なお、御年大神は、みのり、収穫の神様。収穫には1年を要することから、年が入っているとの事。日本大国魂大神は、大和平野の神様で地上地下万物の生育発展の神。八千戈大神は、家門繫栄、健康増進、国内平隠、民族和平、勝ち運の神。
※現在、本殿の前に拝殿があり、直接本殿を見ることは困難です。
※右の大正時代の写真は、(奈良県立図書情報館蔵)の大和名勝写真帖(発行:大正4年)より
2青丸(第一鳥居付近) 大和神社配置図⑤
第一鳥居付近については、1おすすめ(2)に記載しています。
本殿の右横にあるなど配置は、江戸時代と変わらない位置にあります。
※右の写真は、(奈良県立図書情報館蔵)の「官幣大社大和神社繪葉書」より
現在の社務所。屋根の形等、あまり変化がありません。
4緑丸(池)大和神社配置図⑥
左は大和名所図会大和神社に描かれた池。右は、現在の航空写真の池。
池の位置は江戸時代と変わらず、池の形もよく似ています。
5紫丸(境内左の森林)
左は大和名所図会大和神社に描かれている拝殿左横の森林で、右の写真が現在の森林の写真です。写真正面の拝殿左横の成長した神木と思われる木々が、江戸時代に同じ位置で描かれています。
6茶丸(境内の森林)
左は、大和名所図会大和神社に描かれた境内の中央にある森林。右は、現在の授与所の裏にある四本の木を綱でつないだ場所。推測ですが、江戸時代とおおよそ同じ場所で、御神木又は神様が舞い降りる場所の結界ではないかと思われます。
以上、6か所を江戸時代の大和名所図会の絵図と昨今を、見比べました。
航空写真もない江戸時代、大和神社周辺には高い丘も無いのに、現在と同じ位置で、大和神社の鳥瞰図を描く技術の素晴らしさに皆さんも大和神社へ来て、実感してみませんか。
🔴現在の大和神社
第一鳥居です。車は、鳥居の下をくぐり、駐車場へ向かいます。
鳥居を過ぎると直ぐ左に無料の駐車場があります。8台程度止めることができます。
長さ270mの参道が続きます。戦艦大和の船の長さと同じとの事です。
先に、第二鳥居があります。
第二鳥居を過ぎたところに、増御子神社(ますこじんじゃ)があります。
御祭神は猿田彦神、天鈿女命(あまのうすめ)、神武天皇の功臣、椎根津彦の子孫市磯長尾市氏命を祀るとの事です。
奥に、今年の干支の虎の絵馬が奉納されています。
増御子神社正面。知恵の神、受験・就職・産業開発の神様です。
右手に、「ゆかりの碑」が建ってあります。大和神社の名前のとおり、第二次世界大戦時、戦艦大和が昭和20年に沈没し乗組員数 2,736名の慰霊碑です。なお、境内に戦艦大和の模型等を展示した戦艦大和展示館もあります。
拝殿周辺に向かいます。
拝殿です。
拝殿の横に、高龗神社(たかおおかみじんじゃ)が祀られています。
高龗神社の、御祭神は雨師大神で、名前のとおり雨を司る天候と水の神様です。
昨今の台風や水害を防ぐ重要な神様です。
右が雨師の石。初めて見た形状です。左が神様が座る磐座(いわくら)。
拝殿を後にして、第二鳥居をくぐり帰路に着きます。
帰路の途中、大和神社から二上山方向を望むと、大和平野には多くの田畑があり、大和神社は、豊年満作、国内平隠、民族和平などを祀る神社であることがよくわかります。
🔴その他
・るるぶ奈良の新刊が販売されています。
令和4年1月15日発刊の奈良の旅行本です。犬旅にも参考になるよ。
🔴初春になりました。是非、愛犬と古都奈良へ!