犬との旅行プランナー

犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします

江戸時代の旅行本 大和名所図会を元に愛犬と行く奈良県奈良市霊山寺(本堂編)

犬との旅行プランナーのキャンディです。

犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。

奈良県橿原市在住で、普段、SNS奈良県内明日香村、橿原市桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。

令和4年4月30日(土)11時に、愛犬🐶と、奈良県奈良市にある霊山寺へ行ってきましたので「霊山寺」と「霊山寺に併設されたばら庭園🌹」として2回に別けて紹介します。🐶

前回、霊山寺に併設された「ばら庭園」を紹介しましたので、今回は、霊山寺の本堂や奥之院などへ愛犬と行ってきましたので、紹介します。また、霊山寺は、江戸時代の旅行本の大和名所図会に掲載されていますので、江戸時代と現在を比較しながら、紹介します。

なお、霊山寺周辺の犬のマナーは必須です。

「ばら庭園」の記事は、下記のリンク先から見る事ができます。🐶

令和4年4月30日(土) 愛犬と行く奈良県奈良市霊山寺(ばら庭園編) - 犬との旅行プランナー

1おすすめ

(1)大和名所図会に掲載の霊山寺

江戸時代の旅行本、大和名所図会には、霊山寺周辺の矢田寺や松尾寺、その先の法隆寺法輪寺、また、その先の龍田本宮、龍田川、達磨寺、亀瀬峠など現国道25号の直線上の仏閣が描かれ、大坂の柏原市高井田からの旅路が紹介されています。特に、霊山寺は薬草湯屋があったと言われており、旅人の旅の疲れを癒すための湯治もできたのでしょう。

奈良県立図書情報館まほろばライブラリーより)3巻に掲載

大和名所図会内に、本堂内の十二神将阿弥陀如来や三重の塔などが紹介されています。

木々が生い茂る鼻高山の麓に創設された豪壮な霊仙寺(現、霊山寺)が、鳥瞰図で描かれています。描かれた絵と同様、見ごたえのある大きなお寺です。

江戸時代の風景が今も見れます。皆さんも江戸時代の旅人が見た風景を是非、見に来てください。

赤丸:三重塔 緑丸:開山大師堂、石段、放生池 黄丸:鐘楼

🔴赤丸:三重塔

左が大和名所図会霊山寺に描かれた三重塔、右が現在の三重塔。

鎌倉時代中期に建立された約17mの塔で、11月3日のみ内部公開との事です。

🔴緑丸:開山大師堂、石段、放生池

大和名所図会の霊山寺内に描かれた開山大師堂の建物の形や石段、放生池の配置は今も変わりません。

・開山大師堂

周りの木々や建物が江戸時代と変わらない風景です。弘法大師を本尊としてます。

大師堂前の石燈籠は1619年造立との事です。

・石段、放生池

開山大師堂から石段を下ると放生池に着きます。江戸時代の旅人も石段を下ったのでしょう。

🔴黄丸:鐘楼

室町時代創建の本堂の境内にある鐘を撞く御堂。二階にある鐘は、1644年鋳造と言われています。左が大和名所図会に描かれた江戸時代の鐘楼。右が現在の鐘楼(本堂側から写していますので反対側になります。)屋根の形なども同じです。

今回紹介した以外に、本堂の裏山にある鎮守十六所神社、本堂、地蔵院なども大和名所図会に描かれています。

(2)日本原産の花ツツジ

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霊山寺ツツジが満開です。ツツジは漢字で書くと躑躅と書き、「躑」、「躅」の両方とも「立ち止まる」「たたずむ」の意味で、「見る人が足を止めるほど美しい」と言われています。特に、ツツジは江戸時代に流行したと言われ、江戸時代、大和名所図会を参考に霊山寺へ参拝した旅人も同じ風景を見たのでしょう。

2 訪問月日 令和4年4月30日(土)11時ごろ

3 一行 犬(キャンディ)とお供2名

4 乗り物 自動車1台

5 旅程(車両)約45分

奈良県橿原市大和八木駅前広場→国道24号→葛本町交差点左折→中和幹線→土橋町南交差点右折→大和御所線→国道24号→京奈和自動車道→郡山南IC出口→国道24号→横田町交差点左折→国道25号→今国府町交差点右折→県道249号→ハモ池橋→ハモ池橋交差点右折→県道7号→霊山寺前交差点左折→200m左折→富雄川渡る→霊山寺駐車場→徒歩→霊山寺境内→ばら庭園→徒歩→霊山寺駐車場→帰路

6地図(車行程)

霊山寺内配置図

霊山寺入口→②三重塔→③開山大師堂→④千体不動滝→⑤奥之院→⑥本堂→

⑦白金堂黄金堂→⑧仙人亭→⑨幸せを呼ぶ鐘

8内容

(1)基本情報

・名称 登美山鼻高 霊山寺(りょうせんじ)

・住所 奈良県奈良市中町3879

・拝観時間 本堂 10:00~16:00 ばら庭園・境内 08:00~17:00 

・拝観料 大人500円 子供250円

(バラ見所時期5月、6月、10月、11月は大人600円 子供300円)

・本尊 薬師如来

・開山(創立者)は行基菩提僊那(ぼだいせんな)

霊山寺ホームページ(ばらの開花情報やばらの満開の映像も掲載されています)

大和國 登美山鼻高 霊山寺 / Yamatokoku Tomiyama Bikou RYOSENJI

(2)霊山寺境内

霊山寺入口

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入口すぐの場所はツツジで満開🐕

大きい赤い鳥居があります。お寺なのに鳥居があるのが不思議ですが、境内に弘法大師がお祀りしたべんざいてんがあることからとの事です。さ〜スタートです。

②三重塔

霊山寺入口から歩いて10分程度で高台にある三重塔へ着きます。

途中、新緑の小道を愛犬と進んで行くと朱色の三重塔が見えてきます。

1おすすめで紹介した大和名所図会でも描かれている三重塔。

奈良県には、6つの三重塔のあるうちの一つ。三重塔は、釈迦の遺骨が納められていると言われています。

〇三重塔の周りにある史跡

行者堂(ぎょうじゃどう)三重塔の向かえにあり、「役行者」をまつる御堂。

③開山大師堂

三重塔から下ると5分程度で着きます。

古くは、開山した行基菩薩が祀られていたとの事です。

お寺の建物が朱色の理由は、魔を払う力の色(丹(に))と考えられており、水銀と硫黄を使用して造られた塗料で、毒性が強いことから魔を除くと言う意味合いがあると言われています。

開山大師堂から石段を下りた所にある放生池。

放生池とは、仏教で、捕獲した魚介を購い,生かし放つ池を称していい,慈悲行の表れと言われお寺や神社に多くあります。

愛犬も、池の中に魚がいるか確認中。

放生池の畔に鎮座するのは石橋弁天社と如意輪観音社です。

④千体不動滝

石段の横にある龍の口から流れる滝。

この滝から、放生池へ注ぎ込まれます。

⑤奥之院

大和名所図会には描かれていませんが、パワースポットの奥之院へ愛犬と歩いて行きます。

奥之院へ行く手前に参道入口に立つ朱塗りの明神鳥居。この鳥居から奥之院まで、片道約20分で着くことができます。

登美山中にあり、愛犬も歩きやすい道が続きます。途中、野ツツジが旅人を迎えてくれます。

奥之院の入口に建つ鳥居です。ここから下り坂になります。

コンクリートの階段の為、安心して下りることができます。

5分程度歩くと、静寂な空気の中、小川の傍に鳥居が見えてきます。

鳥居の奥が奥之院です。奥之院の説明板があり、「ここは弘仁時代(1200年昔)弘法大師がお越しになり、霊験あらたかな龍神さまがおられることを体得され、大辨才天としてお祀りになりました霊地です。以来、霊山寺の奥之院として尊崇敬仰する聖域で多くの大辨才天の家来達が大杉の上や山の中に住まわれ大法城を築いています。心正しく一心に祈願すればあらたな御利益がご加護が授かりますが、不心得のことがあれば、神罪もまた厳しいものがあります。心して、祈願してください。」と書かれています。

大杉守護神で、樹齢800年を超える大杉との事です。枝ぶりが神秘的です。

鳥居をくぐると空気が凛としています。

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奥之院前です。

⑥本堂

地蔵院。大和北部八十八ヶ所霊場 第32番札所との事です。なお、霊山寺は、大和北部八十八ヶ所霊場 第31番札所です。

※大和北部八十八ヶ所霊場とは、奈良県にある88か所の札所で江戸時代に開かれた巡礼地。

奥之院を後にして、同じ道を戻ります。先程、くぐった奥之院へ行く手前の参道入口に立つ朱塗りの明神鳥居の前から、地蔵院経由で本堂へ向かいます。

本堂は鎌倉時代の建物。一重入母家造りの立派な建物です。

本堂正面。愛犬は入れませんが、靴を脱いで、中の仏さまを拝むことができます。
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京都の知恩院の御影堂と同じ造りで、本尊を安置する内陣(ないじん)の間を中心に、その左右に脇陣(わきじん)と言う間があり、正面側に外陣(げじん)が設けられます。写真は正面側に外陣(げじん)の間です。脇陣(わきじん)へ入るところです。

本尊は、木造薬師三尊像(秘仏)、阿弥陀如来像、大日如来像、地蔵菩薩像などが祀られています。

本堂縁から、境内を望む。鐘楼が望むことができます。

⑦白金堂黄金殿

参道から白金堂と黄金殿が望むことができます。

近くで黄金殿を望む。総漆塗り金箔押の御堂で、豪華さに驚きです。黄金殿には大辨才天が祀られ、白金堂には大龍神を祀るとの事です。

🔴辨天堂

大辨才天の本地仏聖観音を本尊としている。

🔴八体仏霊場
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十二支の神様が並んでいます。生まれ年の干支により、守護してくれる仏様が定まっており、その守護してくれる8体の仏が並んでいます。愛犬は、何年?

🔴薬師湯殿

薬師湯殿は、小野妹子の息子の小野富人が薬師如来を祀って薬草風呂を施湯したことが始まりの由緒ある薬草風呂です。薔薇の季節は薔薇のエキスが入ったお風呂もあるとの事です。奈良県でお寺にお風呂があるのは、ここのみです。江戸時代も薬草湯屋があったら人気のお寺だったのでしょう。是非、交代で入浴をおすすめします。

⑧仙人亭

薬膳カフェ花美津姫(はなみずき)と言う名前で食事やお土産が販売しています。

お土産品は、奈良県内のお土産が販売されています。

愛犬と一緒にテラスで食事ができます。ポカポカ美肌御膳などの薬膳料理、薬膳センナカレー、薬膳天ざるそば、スイーツ、コーヒーなどが飲食できます。

⑨幸せを呼ぶ鐘

駐車場の横の高台にある鐘撞。周りのツツジが満開です。幸せを呼ぶ鐘の付近に、大和名所図会に描かれている中大門の跡があります。

🔴ノミ、マダミなどの駆除剤 フロントラインプラス ドッグ犬用

春になりました。犬旅で公園や山で犬のつく害虫除去の必須。動物病院と同じ商品が販売しています。

🔴新緑の季節、是非、愛犬と奈良県へ!

愛犬の思い出作りに是非、愛犬と旅行を!

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以上で「江戸時代の旅行本 大和名所図会を元に愛犬と行く奈良県奈良市霊山寺(本堂編)」を終わります。