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愛犬と行く何でこんなところにポツンと三重塔? 奈良県北葛城郡広陵町の百済寺の犬旅

犬との旅行プランナーのキャンディです。

犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。

奈良県橿原市在住で、普段、SNS奈良県内明日香村、橿原市桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。

今回は、令和4年7月23日(土)16時頃、奈良県北葛城郡広陵町にある百済寺の三重塔に行ってきました🦮🐾

他府県では、なかなか体験出来ない、日常生活の中に埋もれた、民家や公園の横に鎌倉時代に創設された三重塔がポツンとある、犬の散歩で出会える奈良独特の風景です。

飛鳥時代、広大な奈良盆地の中に流れる百済川を、船で上る途中、突如、船上から見える三重塔に旅人を驚いたのでしょう。

なお、百済寺周辺の犬のマナーは必須です。

1 おすすめ

田んぼが囲む集落の中にある公園に隣接する百済寺

百済寺の境内にある三重塔の前で記念撮影🐶 蝉の合唱の中、木々に近づくと蝉のおしっこかけられました。百済寺は春日若宮神社の境内でもあり、旅人もいない、静かな雰囲気の中、いにしえの奈良に出逢える場所です。是非、奈良県中南部に来たときはお寄りください。

鎌倉時代の高さ27.3mの見事な三重塔。

百済寺境内内説明板より

境内の説明板には詳しい説明が書かれており、実物と比較しながら見みるのが、おすすめ。特に、鎌倉時代の建築技術が凄い、三重塔の軒の木組みは、必見。

2 訪問月日 令和4年7月23日(土)16時30分頃

3 一行 犬(キャンディ)とお供2名

4 乗り物 自動車1台

5 旅程(車両)約30分

大和八木駅前広場→近鉄百貨店橿原店前交差点左折→国道24号→葛本町信号交差点左折→中和幹線/県道105号→松塚信号交差点右折→2km先T字路右折→次の十字路左折→300m先左折→百済寺公園駐車場→徒歩→百済寺(三重塔、本堂)→徒歩→百済寺公園駐車場→帰路

6旅程地図

百済寺周辺図

凡例:①三重塔 ②春日若宮神社 ③本堂(大織冠(たいしょくかん)) ④梵字池 ⑤百済寺公園 ⑥百済寺公園駐車場

8内容

🔴基本情報

・名称 百済寺 くだらじ

・場所 奈良県北葛城郡広陵町大字百済1411-2

・国指定重要文化財

・境内 24時間

・駐車場 百済寺公園駐車場 無料 10台程度

・由来 百済寺境内内説明板より

『「日本書紀舒明天皇十一年(639年)12月の条に「是の月百済寺の側に九重塔を建つ」とあり聖徳太子平群郡熊凝(くまごり)に建てた熊凝精舎をこの地に移し、百済大寺と名づけたと伝えられている。その後、火災にあうが、皇極天皇の時に再建し、天武天皇の時に至って伽藍を高市郡に移し大官大寺と称したと伝えられるが明確ではない。現存している三重塔は鎌倉中期の建築(昭和五年解体修理)と考えられ明治三十九年国の重要文化財に指定される。本堂は大織冠と呼ばれ、方三間単層、入母屋造りで、内陣に本尊毘沙門天像がまつられています。』

※熊凝精舎(くまごりしょうじゃ):聖徳太子が釈迦の祇園精舎に倣い建造した学問所。現、額安寺の大和郡山市額田部寺町36から移設されたました。

大官大寺:617年(推古25)聖徳太子が熊凝(くまごり)村に建てた道場を、639年(舒明11)百済(くだら)川のかたわらに移建し百済大寺とし、673年(天武2)高市郡に移して,高市(たけち)大寺と改号としました。その後、さらに677年大官大寺と改め,飛鳥寺,川原寺,薬師寺とともに,藤原京内の四大寺となりました。平城遷都の際,716年(霊亀2)左京六条四坊に移転し,大安寺と名を変え、現在に至ります。

なお、現在、藤原京内から百済大寺が離れすぎるため、藤原京内の四大寺ではないと言われています。

🔴なんでこんなところにお寺が?

凡例:🔴百済寺 🔵曾我川(百済川) 🟢飛鳥川 🟡高田川 🟣葛城川

百済寺の周りには多くの川がありますが、全て大和川の支流で、百済川もその一つ。川を利用して、藤原京斑鳩、大阪などに行くことができます。

百済寺の位置は、北側にある法隆寺からは約10km離れ、南側にある藤原宮からは約8km離れています。また、百済寺から東側に位置する下ツ道(飛鳥から奈良盆地)の街道は5km以上も西側の場所にあります。なぜ、こんな位置に大きな百済大官寺を建てたのか?

個人的に推測すると、百済寺百済川のかたわらに建築されたとの事から、飛鳥時代藤原京天皇に拝謁するには船⛵で行くのが一般的で、大阪から大和川を通り、奈良県に入り、斑鳩法隆寺付近を通り百済川や、飛鳥川を上り藤原京へ行く事になります。即ち、百済寺は、藤原京へ行くには、大変便利な場所にあったことから、建てられたのでしょう。なお、百済川は現状より、百済寺よりに流れていたのでしょう。

🔴百済寺全貌

百済寺公園から望む百済寺。左が三重塔。右の建物が本堂。

・三重塔

f:id:ononprg:20220731211232j:image三重塔は仏教の祖である釈迦の遺骨を納める仏塔。元々は古代インドから中国、朝鮮半島を経由して日本に伝わったが、現在の木造の三重塔の建築は日本以外は少なくなっており、世界的にも貴重な建物です。今後の老朽化が心配。

鎌倉時代の三重塔。軒を支えるために複雑に木組みは国宝級。
・本堂(大織冠(たいしょくかん))

本堂の裏側を望む。大織冠(たいしょくかん)と言う名称は、藤原鎌足だけが授かった冠位の最上位。唐の王が高句麗百済新羅の王に官を授けたことにならい外国の王に授ける官と言う事ですが、なぜ、この本堂に付けられたはミステリーですね。

談山神社からの移設との事です。毘沙門天立像が安置されているとの事です。

梵字

百済寺境内内説明板より

池を真上から見ると梵字のバンと発音する形をしており、密教世界の金剛界曼荼羅の中心仏である大日如来を表現してます。弘仁14年(823)に弘法大師が歴代天皇の造営した百済寺の荒廃を嘆き、再興のため掘ったと言う伝承が残っています。

🔴その他

梵字池の傍に、この地で、山部赤人が詠ったと言う万葉集が紹介されています。

百済の萩の古枝に春待つと居りし鶯鳴きにけむかも」

百済野の枯れ枝に、春を待って留まっていたウグイスは、もう鳴くようになった。

百済野は舒明12年に造営された百済宮などがあった土地。現在は、この地が百済宮か不明との事、

・映画、「天使のいる図書館」のロケ地

神話の里・奈良葛城周辺を舞台に、小芝風花さん、横浜流星さん、香川京子さんらが出演している映画。この、百済寺でも撮影されています。

・参考に映画の公式ホームページと昨年11月にプログに掲載した記事を紹介します。

〇映画の公式ホームページ

「天使のいる図書館」 公式ホームページ 

〇昨年11月にプログに掲載した記事

愛犬と行く奈良県御所市九品寺の紅葉など - 犬との旅行プランナー

・春日若宮神社

百済寺を管理している神社の拝殿。

主祭神国狭槌尊と天押雲根命

国狭槌尊(くにさつちのみこと):日本書紀に登場する土地を司る神

天押雲根命(あめのおしくものみこと):日本書紀に登場する水と農業の神

百済寺公園

芝生が広がる公園です。大きな空が望めます。愛犬ものんびり🐶

百済寺公園駐車場

10台程度留めれる無料駐車場です。なぜか、中央にバス停があります。

🔴愛LOVE奈良県のTシャツ

奈良県の好きな人はどうぞ

🔴一度、愛犬と奈良県へ!

愛犬の思い出作りに是非、愛犬と旅行を!

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以上で「愛犬と行く何でこんなところにポツンと三重塔? 奈良県北葛城郡広陵町百済寺の犬旅」を終わります。