犬との旅行プランナー🐶です。
犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。
奈良県橿原市在住で、普段、SNSで奈良県内明日香村、橿原市、桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。
今回、令和6年11月29日(金)に、 愛犬🐶と奈良県桜井市の大和三山の一つ香具山の近くにある、季節の和菓子🍡を販売する「季節和菓子げん」で、奈良県では珍しい「芋のきんつば」と変わった形の「草もち亅を買った後、飛鳥時代の街道(横大路と中ツ道)が交差する場所に鎮座する三輪神社へ行ってきましたので2回に分けて紹介します。
2回目は、飛鳥時代に交通の要所になり、江戸時代は伊勢神宮のおかげ参りの道標になった三輪神社を紹介します。
なお、三輪神社周辺での犬のマナーは必須です。
(参考)1回目に紹介した「季節和菓子げん」の記事は、下記のリンク先から見る事ができます。
愛犬と行く奈良県桜井市の季節和菓子げん(いもきんつば、草もち)(令和6年11月29日) - 犬との旅行プランナー
1おすすめ
(1)三輪神社
奈良県橿原市と桜井市の境界線にあった三輪神社。桜井市にある三輪大社(大神神社)と間違う人もいますが、三輪神社は歴史の分界点にもなった場所で、また、多くの史跡があります。ぜひ、近くに来たときは訪れてください。
①飛鳥時代の交差点
日本書紀にも書かれた、藤原京から平城京へ続く大和三道と言われた奈良盆地を南北に貫く街道(上ツ道、中ツ道、下ツ道)、奈良盆地の中央と南部に東西に貫く街道(北の横大路、南の横大路)などの中で、三輪神社の南西角の地蔵堂の場所が、飛鳥時代の街道の横大路と中ツ道が交差する場所です。
地蔵堂の後ろのこの岩が「面堂の礎石」と呼ばれ、藤原京の寺院から持ち出されたもののようです。
🔴飛鳥時代の街道(横大路と中ツ道)の位置図と三輪神社
凡例:🟡三輪神社 赤線 横大路 青線 中ツ道
現在、中ツ道は横大路と交差する部分で止まっていますが、飛鳥時代は藤原京を過ぎて吉野へ続いていたとの事です。
🔴横大路
桜井市の三輪山麓から葛城市の二上山付近まで直進に伸びる街道で、二上山付近の先、
竹内街道、長尾街道を経由して難波京まで続く飛鳥京との官道。多くの外交使節が藤原京、飛鳥京へ向かった道。また、江戸時代、伊勢神宮のおかげ詣りの道としても栄えた道。飛鳥時代の横大路の道路幅は側溝も含め23m程度あったと言われています。
なお、江戸時代になると10m程度の道幅になったと言われています。
🔴中ツ道
左が三輪神社境内。道の先に横大路との交差があります。
中ツ道は、壬申の乱で、大海人皇子軍の大伴吹負が守屋(旧磯城郡川東村守屋)で、中ッ道を攻め下った大友皇子軍と戦った道。また、持統天皇が御妃のころ愛息の草壁皇子を連れて、大津京から吉野へ下った道でもあります。
なお、飛鳥時代は両側に側溝のある25mも幅がある街道だったとの事です。
🔴三輪神社拝殿
🔴江戸時代のガイド本「西国三十三所名所図会(さいごくさんじゅうさんしょめいしょずえ)」にも描かれた三輪神社の挿絵
※西国三十三所名所図会は江戸時代の1853年3月に刊行された旅行ガイド本。
著者は暁鐘成(あかつきのかねなり)。紀伊、大和、河内な西国三十三初巡礼の札所を訪ねて作成していますが、実際は第9番札所の興福寺南円堂で終わっています。
各札所へ行くために、道筋の名所や目印(ランドマーク)も描かれています。
その一つが、三輪神社の大きなケヤキの樹で、ケヤキの樹の周りを大人が手をつないで幹の大きさを図っています。江戸時代のおかげ詣りの道しるべとして江戸の旅人も目に止めたのでしょうか!
堂の礎石と立て札が建っていますが、磐座と言う説もあります。
境内にある金毘羅宮。香川県の金毘羅宮も大物主大神を祀られています。
2019年10月、住民や参拝客が御神木の下で休息できる交流拠点「緑の一里塚」が設けられベンチが並べられています。
(2)紅葉🍁を楽しむ横大路街道
横大路を進むと大きいイチョウの木があり、黄色く彩いていました。
この木の下の家も廃墟になりつつあり、この風景もいつまで見る事ができるでしょうか。
イチョウの葉の上を歩く愛犬。この風景も今だけです。
2基本情報
①訪問月日 令和6年11月30日(金)15時~16時30分
②天候 晴れ
③一行 犬(キャンディ)とお供1名
④ 乗り物 自動車1台
⑤ 旅程(車行程)
奈良県橿原市内大和八木駅前広場スタート→柳町交差点右折→国道24号→橿原市役所交差点左折→国道165号→膳夫交差点右折→800m信号交差点左折→300m信号交差点左折→めだか無人販売 湊~session~ →200m→季節和菓子げん→吉備交差点左折→国道165号→膳夫交差点左折→500m→信号交差点左折→旧国道165号(横大路)→三輪神社→帰路
⑥旅程(地図)
⑦周辺地図
凡例:🔴季節和菓子げん 🔵めだか無人販売 湊~session~ 🟢三輪神社 🟣耳成山 🟤藤原宮跡 🟡香久山
3三輪神社基本情報
①名称 三輪神社(みわじんじゃ)
③参拝時間 制限なし
④駐車場 なし
⑤主祭神 大物主櫛甕玉命(おおものぬしくしみかたまのみこと)別名(大物主大神(おおものぬしのおおかみ)(大国様))で三輪山の麓にある大神神社と同じ。
⑥御利益 農業、工業、商業すべての産業開発、 方除(ほうよけ)、治病、造酒、製薬、禁厭(まじない)、交通、航海、縁結びなど
⑦概要 奈良時代に創建され、三輪の集落南西角を守る神様として、この地に鎮座しています。また、内垣内(うちがいと)にあた白山神社の祭神、菊理姫命(くくりひめのみこと)が合祀されたと言われています。
なお、菊理姫命(くくりひめのみこと)は、大物主櫛甕玉命とともに縁結びの神としても有名で、2つの神が合祀されたこの神社へお参りを行うと更なる縁結びのご利益があるでしょう。
4その他
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🔴一度、愛犬と奈良県へ!
以上で「愛犬🐶と行く飛鳥時代の大交差点で縁結びの神も祀る三輪神社(令和6年11月29日)」を終わります。