犬との旅行プランナーのキャンディです。
犬と一緒に旅に行くときのお手伝いをします。
奈良県橿原市在住で、普段、SNSで奈良県内明日香村、橿原市、桜井市、高取町などの愛犬と行ける史跡などを紹介しています。
今回、令和4年2月27日(日)16時頃に、暖かくなってきた奈良県明日香村で、八釣マキト古墳(やつりマキトこふん)公園に、梅の開花状況を見に愛犬と散歩してきましたので、紹介します。
1おすすめ
奈良県明日香村の八釣マキト古墳公園は、地元の人々では、風光る春の空と梅の木が楽しめる穴場の場所です。(なお、公園と書かれていますが、縦、約8m 横、約3mの中に、古墳の石室がある小さな公園です。公園の周りは田畑が広がりいにしえの飛鳥を感じる場所です。)観光コースからも外れ、旅人も少なく、梅の鑑賞が楽しめます。
なお、八釣マキト古墳公園周辺の犬のマナーは必須です。
🔴(昨年の令和3年2月28日訪問時の写真です。)
①古墳よりもう少し奥に行った道沿いにある白梅(梅が並んでいます。)
②公民館横にある紅梅 満開です。
🔴令和4年2月27日(日)4時頃の梅の開花状況
昨年の②の紅梅。昨年より、1週間程度遅い開花状況です。
白梅は、まだまだです。
2 一行 犬(キャンディ)とお供2名
3乗り物 自動車1台
4 旅程(車)
大和八木駅前広場→国道24号→国道165号→醍醐西交差点右折→縄手町交差点左折→県道124号へ突き当たるのを右折→雷交差点左折→県道124号→奥山交差点右折→県道15号→万葉文化館前交差点右折→万葉文化館駐車場→徒歩約20分→八釣マキト古墳公園→帰路
5 地図(車)
6徒歩(万葉文化館駐車場から八釣マキト古墳公園)
凡例:🔴万葉文化館駐車場 🔵八釣マキト古墳公園 黄色点線 徒歩経路
7内容
(1)万葉文化館駐車場から八釣マキト古墳公園へ
万葉文化館駐車場進入路の下の道を歩きます。農道の為、一般車の通行がない道のわきに紅梅や白梅が多く植えられ、満開になるとより鮮やかな風景になり春到来を感じます。
まだ、一分咲です。
柑橘類もなっていました。
大和三山の畝傍山が望めるなど、愛犬とのウオーキングにも最適です。ただし、途中、一部、県道わきを愛犬と歩きますので注意が必要です。
(2)八釣マキト古墳公園
八釣マキト古墳公園内説明板より
上図は八釣・東山古墳群の全体の地図。
★「現在地」のしるしが、マキト1号墳及び4号墳の石室を移築して復元整備した場所。なお、発見された場所は、現在は、田畑になっています。
その横に発見した経緯及びマキト1号墳及び4号墳の石室を移築して復元整備したことについて、下記のとおり書かれていました。
「八釣・東山古墳群は、明日香村大字八釣・東山地内にある古墳群です。平成11年にこの地域で農業基盤整備事業が計画され、その事前調査として丘陵上の発掘を行ったところ、新たに7基の古墳が発見されました。
この中で、石室の形態や築造時期が判明しているのはマキト支群にある5基です。これらは、小型の横穴式石室のマキト3号墳、小石室でおそらく改装墓であろうと考えられるマキト4号墳からなり、6世紀中頃から7世紀前半にかけて、尾根上に次々と築かれていたことが判明しました。
この古墳群は、墳丘の規模や多くの副葬品を出土すること、さらに継続的に尾根上に築かれていることから、当地を治めていた有力豪族層の墓域と考えられます。
今回、古墳の様子を後世に残すために、マキト1号墳及び4号墳の石室を移築して復元整備を行いました。」
🔴マキト古墳1号墳石室
★八釣マキト古墳1号墳石室は、写真のとおり天井石が落ちて、周りの石組のみになっています。また、周りの石組に乗ることは禁止されています。
日本最古の古墳は、奈良県桜井市にある箸墓古墳280年と言われ古墳時代前期にあたり、大型の古墳が多くあり、この八釣マキト古墳は、6世紀中頃に作られた直径約18mの円墳で、古墳時代の後期になります。前期は、天皇などの古墳が多く、後期になると豪族の古墳も増えてきています。
古墳の前に説明板ともに副葬品の写真があり
「八釣マキト1号墳は、6世紀中頃に作られた直径約18mの円墳です。石室は右片袖式の横穴式石室で、全長6.05m、玄室長3.55m、幅1.60m、羨道長2.50m、幅1.10mになります。なお、天井石は石室内に落下していました。
この古墳からは多くの副葬品が出土しています。土器類では、須恵器の短頸壺、子持蓋、高坏、器台などがあります。中でも子持蓋は蓋天井部の小壺部に孔が開けられ、岡田山1号墳(島根県松江市)に次いで2遺跡目の出土例となります。
装身具では耳環3点、銀製空玉10点、滑石製玉5点、そして青色のガラス小玉が142個、黄色の重層ガラスの外層部1点があります。重層ガラスとは二重のガラス玉をつくり、その間に金、銀膜を挟み込んだものです。
武器には大刀の一部や刀子、刀子金具、鉄鏃があります。刀子金具は責金具と鞍尻金具で共に純度90%の金製でした。また馬具には鞍金具や雲珠、辻金具、留金具、責金具などが残っていました。この中でも雲珠は鉄地銀張製で、特に鉢部分まで銀を張ったものは類例がなく、銀の純度も99%と高品質のものです。」
と書かれていした。
★古墳時代以降、古墳の副葬品の多くが盗難に会い、平成になって副葬品が発見できたのは、大いに価値がありそうです。
🔴八釣マキト4号墳
愛犬の横の石群が古墳石室
石室の前に説明板には、以下の通り書かれていました。
「八釣マキト4号墳は尾根の鞍部に位置していました。墳丘の盛土は確認できず、石室は地山を掘り込んで構築してありました。おそらく簡単な盛土が施されていたものと考えられます。
石室は竪穴系の小石室で、その規模は長辺77cmで短辺55cmです。北壁では45cmと25cmの2石を二段並べるのに対して、南壁は43cmの偏平な石材一つで構成されています。西壁は本来3石で構成しますが、2石だけ遺存していました。また、東壁も3石で構成しますが、一部二段となっています。
天井についてはすでになくなっており、本来は石で蓋をしていたと推定されます。床面には敷石など施していませんが、中央北寄りと南寄りに15~30cmの偏平な石を並べてあることから、棺台として使用したものと推定されます。
石室内から出土した土器は須恵器杯身2点のみです。なおこの4号墳は、石室の規模や形態からみて改装墓であると考えられます。」
(3)マキト古墳公園周辺の梅の開花状況
公民館横の白梅。まだ、蕾が多くあります。なお、右横の道を上ると、八釣マキト古墳公園です。
白梅を拡大。
紅梅の方が少し早く咲きだしています。
八釣マキト古墳公園奥の梅。まだ、チラホラ状態です。なお、満開になると、山の景色と梅の花のコラボがインスタ映えします。
紅梅の間から、明日香村方面を望む。夕方、大阪府と奈良県の県境の葛城山方向に日が沈むことから梅の花と夕日のマジックがとれるかもしれません。
一週間後には、さらなる梅の開花が期待できそうです。
🔴その他
春の風景が描かれた手ぬぐい
新たな旅立ちの春。春を感じるプレゼントに最適です。
🔴初春になりました。是非、愛犬と古都奈良へ!
以上で「季節の風景 令和4年2月27日に愛犬と行く奈良県明日香村の八釣マキト古墳公園の梅の木」を終わります。